もくじ
非暴力(怒らないこと)を実践して変わった5つのこと
ヨガの哲学にアヒムサー(非暴力)という教えがあります。
今回は、私が実際に非暴力を日常生活で徹底するように心がけてみて変わったことについてのお話しです。
非暴力の教えはすぐに実践することができ、その効果もすぐに感じられるので最近イライラしやすい方や、人間関係でストレスを感じている時にとてもおすすめです。
非暴力(怒らないこと)を実践して変わった5つのこと
・イライラすることが減った
・夫婦喧嘩が激減(人間関係が円滑になった)
・日々の生活が丁寧になった
・気持ちが安定するようになった。
・食べるものが変わり、胃腸の疲れがなくなった
アヒムサー(非暴力)とは
ヨガ哲学にはヤマ(してはいけないこと・気をつけるべきこと)があります。
その中で1番最初に出てくる項目が、このアヒムサー(非暴力)です。
この教えは、
他人を傷つけない・ものを傷つけない・ほかの生き物を傷つけない、そして自分自身も傷つけないように行動すること、です。
物理的に傷つけたり暴力をふるうことだけでなく、態度や言葉で相手を傷つける様な行動も控えます。
アヒムサーを実践する時は身近な人から
殴る蹴るの暴力をする人は少ないと思いますが、言葉はどうでしょうか?
つい、イライラして言い方がキツくなったり、怒りという感情を相手にぶつけたりしていませんか。
私は家族に対して、ついキツい態度や言い方になってしまうことがあり、後から冷静になって反省をすることが度々ありました。
そのため、言葉選びに慎重になることから始めました。
自分の気持ちを我慢するのではなく、伝え方を変えてみます。
イライラしながら口に出した言葉にはそのイライラが宿っているため、言われた相手も反論してきます。
同じことを言うにしても、言い方を変えると不思議と物事がうまくいきます。
自分がイライラしていたり、相手がイライラしていると、お互いにその空気を察して
自己防衛から攻撃的になるというのはよくあることです。
自分からイライラを手放すことによって、自分の周りの人のイライラも少なくなるんだなぁと学びました。
そして、口にする言葉に最新の注意をはらうようになると
日常生活の行動ひとつひとつがとても丁寧になります。
丁寧になることで、自分の気持ちが落ち着いて余裕がうまれるため
イライラすることも少なくなりました。
非暴力の教えを実践すると、こんなにも人間関係がよくなって
結果的に自分の気持ちが安定するんだな、と改めて驚いています。
自分自身への暴力は気が付きにくい
身近な人への暴力や怒りを手放すと、視野が広がるのか
自分に対しての暴力にも気付きやすくなります。
無意識のうちに頑張りすぎていたり、我慢していることに気がついて
それを手放すことができるようになります。
自分のことだと、頑張りや我慢することが当たり前になりすぎて
無理していることに気付けないのかもしれません。
ヨガをしている人は、マットの上での自分の体の使い方や呼吸をみてみると
自分の癖に気付くことがあります。
マットの上で頑張りすぎたり、我慢したりする人は
日常生活でも無意識のうちに頑張りすぎていることがあります。
非暴力と食の関係
ヨガをしているとベジタリアンやヴィーガンという人に多く出会います。
私は外ではあまり気にしないで何でも食べますが、家ではできるだけ動物性の食品は食べない様にしています。
肉食は暴力になるのでしょうか?
ライオンは他の動物を殺して食べます。
でも、お腹が空いていない時は近くに他の動物がいても見向きもしません。
生き物は皆、生き物を食べて生きています。
生きるための殺生は自然の摂理であり。それ以上になると暴力になるのかもしれません。
私が動物性の食品を控える様にしている理由は2つあります。
1つは、消化に時間がかかるということ。野菜は約2時間で消化されるのに対し、肉は12時間から24時間消化に時間がかかると言われています。
2つめの理由はすこし暴力に関係しています。
動物が殺される時の負の感情が肉に残っていて、それを食べると自分の中にその負のエネルギーが入ってくるという話です。
これはスピリチュアル的な話で科学的に証明がされているわけではありませんが、
ヨガをしていると感覚が敏感になるため、肉を食べない時の方が気持ちが元気なのがわかり、
必要以上に食べなくなりました。
食事に関しては人それぞれ、自分の考えで調整すれば良いと思っています。
他人の暴力を許したり、見て見ぬ振りをすることも暴力になる。
自分を変えることはできても、他人を変えることはできません。
そのため、他人に暴力的なことをさせないということはとても難しいです。
インドで有名なガンジーは【非暴力・不服従】を原則としてインド独立を導きました。
ガンジーの映画【ガンジー (字幕版)】を観ると、他の人に暴力的な行動をさせないということの難しさが描かれています。
映画の冒頭で若き日のガンジーは
「打たれても打ち返さず、避けもしない勇気
そうすることで憎悪が消え、尊敬が増す。」
という話をします。
ガンジー の徹底した非暴力・不服従の態度に心を打たれた人々は
自ら暴力的な行動を慎む様になります。
ただ、すべての人がそうなるわけではありません。
やられたら、やりかえしたくなるなるのが人間の性です。
自分の態度で相手を諭すこと
相手が暴力的な態度・行動をしてきても自分はそれを返さないことを徹底することが求められます。
非暴力を続けるには各々の気付きと努力が必要となるからです。
自分がしないということが大切
仮に誰かに傷つけられる様なことをされても
それに言い返したり反撃をしないことで
自分の中の平和は守られます。
自分のために非暴力を続ける
他の人の暴力に目を向けると自分軸がブレやすくなりますが
あくまでも非暴力は自分の意思で行い、自分のために続けることが大切です。
非暴力を徹底して続けることで、自分を傷つけるものが自然と周りから消えて
気持ちが安定し、人間関係が円滑になりますよ♪
アヒムサー(非暴力)を実践するために
・身近な人への非暴力を意識する
・自分自身への非暴力を意識する
・誰かに暴力的なことをされてもやり返さない