もくじ
悩み、憂鬱な気持ち、将来の不安を感じたことがない人はいない
今日はヨガを通して悩みを減らし、気持ちを安定させていく方法をご紹介します。
いくら考えても答えの出ないことに悩み続けて、負のループに入ってしまうと、とても心が苦しくなりますよね。
生きていて悩んだことがない、憂鬱な気持ちや将来の不安を感じたことがないという人はおそらくいないでしょう。
生きている限り、私たちは悩み続けなければならないのでしょうか?
実は、ヨガには私たちが感じている悩みを軽くしてくれる効果があります。
道具がなくても、忙しくても、誰でも簡単に始められる方法です。
なやむ君と学ぼう!〜簡単ヨガ哲学入門〜(解説:TAKI)


気持ちを安定させる【日常生活で意識するべき10のこと】
〜ヨガは、約4500年前に生まれた体と心を安定させることを目的とするメソッド〜
つまり、長い時間を経て先人たちが築いた知恵の塊!
昔の人たちも、現代の私たちと同じように日々何かに悩んで苦しんでいたのかもしれません。
ヨガでは、日々の生活の中で意識するべき道徳的基本と自己鍛錬が私たちの心の基礎を作り
体を動かすポーズや瞑想を通して体と心の繋がりと安定を育んでいきます。
今回は一番の基礎となる道徳的基本5つと自己鍛錬5つについて説明します。
気持ちを安定させ、幸福感や自己肯定感を上げるツールとして是非活用してください。
日常生活で気をつけるべき5つのこと
日常生活で進んでするべき5つのこと

日常生活で気をつけるべき5つのこと(ヤマ:禁戒)
・暴力をふるわない
・嘘をつかない
・盗まない
・欲に溺れない
・執着しない
暴力をふるわない(アヒムサ)
非暴力。人や物、すべての生き物に対して暴力的な行いをしてはいけない。
自ら行うこと以外にも、他人の暴力をゆるすことや、暴力的な行いをみないふりをするということも暴力のカテゴリーに含まれる。
「暴力的な行いをしないことで自分の心が平和になり、周りに暴力をふるう人がいなくなりますよ。」という教え。

嘘をつかない(サティヤ)
自分に対しても、他人に対しても嘘をつかないようにしなさいという道徳的基本。
嘘が相手を傷つける暴力になることもあれば、嘘をついた後ろめたさが自らの心の平和を乱す原因となるため、
常に心を澄んだ状態にするために嘘をついてはならない。
「嘘をつかないことで、あなたを騙す人も周りからいなくなりますよ」という教え。

盗まない(アスティヤ)
他人の物を盗まないということはもちろん、約束の時間に遅れて相手の時間を奪うことも盗みになる。
発言を遮ったり、順番に横入りしたり、必要以上にスペースを独り占めするということも盗みになるため、普段の自分の行動を見直してみよう。
「盗まないことで、あなたの大切なものを奪う人が周りからいなくなりますよ」という教え。

欲望に溺れない(ブラフマチャリヤ)
欲には限りがなく、欲に溺れると自分を見失い心が不安定になる。
一つ手に入れても、もっと欲しくなり、ないものに意識が向いてそれが苦しみとなる。
「欲望に溺れず、何事も適度が一番バランスがよく安定し、必要なものが必要な分だけ自然と周りに集まってきますよ」という教え。


執着しない(アパリグラハ)
人や物に執着していると自分の軸がぶれて判断基準が自分ではなくなってしまう。
そのため、執着しているものが壊れたり、失ってしまうと心のバランスが崩れる。
「常に自分軸でいきることで、心を乱すことがなくなりますよ」という教え。


日常生活で進んでするべき5つのこと(二ヤマ:勧戒)
・清潔を保つ
・満足すること
・鍛錬すること
・精神向上
・感謝の気持ちを持って、ゆだねること
清潔を保つ(サウチャ)
家の中や身の回りを清潔に保つことはもちろん、職場やヨガスタジオで使ったものを適切な場所に戻すこと。
目に見えるものだけではなく、心を清く保つ行いや、体内の浄化も含まれる。
体と心の浄化。

悩みも洗い流されていくような気がするからね。
満足すること(サントーシャ)
今、身の回りにあるものに満足できるようになることで幸福感が上がり、心が満たされる。
知足:足りていることを知りましょう。という言葉で説明されることもある。
ないものではなく、あるものに意識を向ける癖をつけるのがポイント

鍛錬すること(タパス)
自己鍛錬、学び続けること。
怠惰にならずに自らのためになると思う努力を続けること。
結果は重要ではなく、努力し続けるという行動が自信につながり、他人の言動に振り回されることがなくなる。

精神向上(スワディヤーヤ)
ヨガの本を読んで学びを得たり、自分の意識を上げてくれるような知識を身につけて真実を学ぶこと。
目に見えているものが全てではないということを知る。

感謝の気持ちを持って、ゆだねること(イーシュワラプラニダーナ)
宇宙があり、地球があり、自然があり、他の生き物がいて、他人がいることで
自分が生かされているということを知り、感謝の気持ちを忘れない。
自然の摂理を知り、自分の力が及ばない物事に関してはゆだねること。

楽しみなことに意識を向けた方がいいと思うよ。

まとめと補足説明
日常生活で意識するべき10のこと〜まとめ〜
・全てに対して傷付けず、嘘をつかず、盗まず、欲を貪らず、執着しない。
・清潔を保ち、喜びに意識を向け、努力を続け、真実に目を向け、感謝とゆだねる気持ちを持つ。
【まずは、自分のために非暴力・嘘をつかない・盗まない】
一見、相手を傷付けないためにするべきことと思われがちですが、
それらの行動を控えることによって結果的に自分の気持ちが一番安定していきます。
例え、周りから理不尽なことをされたとしても自分はしていないということが絶対の自信と気持ちの安定につながります。
疲れているのに働き続けたり、辛いことを我慢し続けたりしていませんか?
非暴力は、自分自身に対しても心がける必要があります。
自分の心や体に対しても、傷付けない行動をしましょう。
【執着と思いやりは別物】
家族やパートナー・経済状況・体型・加齢など
時間と共に変化する物事に対して執着しているとそれはやがて苦しみに変わります。
家族に対しても適度な距離感を持つことが大切です。
執着は干渉する気持ちを生み、思いやりは相手を見守ることのできる心のゆとりです。
何か心の支えが欲しい時は、「記憶に残る言葉」や「本」がおすすめです。
人や本という物質は変わってしまっても、
過去の言葉や、読んだ文はいくら時間が経っても変わることがないからです。
【満足できない人は】
何かに不満を感じている人は、今こうして呼吸をできていること、住む家があること、食事を摂れること、毎日朝がくること……。
当たり前にあるものごとを改めて見直してみましょう。
自分が恵まれているということに気がつくはずです。

非暴力から始めることで自然と行動が、嘘をつかない、盗まない、その他の教えに全て繋がっていくよ。
1日、1週間で自分のテーマを決めて生活してみるのもいいかも♪


